いままで行ったことのある海外で、比較的聞かれる質問であり、答えにくい質問が「あなたの宗教はなんですか?」というものです。
日本人ほど宗教観がゆるやかな民族もあまりいないのではないでしょうか?
1年を見ても、元旦には神社、お盆には御寺、クリスマスも祝うというもの。
なかなかほかの国では例を見ない催しだと思います。
それと比例して、宗教的に厳しい戒律や催しがあるわけでもないのも真実。
若い世代では、自分が「どういった宗教に属しているか分からない」という人も多いと思います。
そのなかで海外の方からの「あなたの宗教は?」と聞かれた時の返答として「無宗教です」ですというのは、ときにイスラム教など厳格な宗教を信じている方からみればかなりの異端。
「神をも恐れぬ怖い人だ」という日本人では想像のできないような認識をつけられていしまいます。
日本人は国家の象徴である天皇陛下がまず「神道」の流れの中で説明できる存在でありますので、日本国民のほぼ大多数が神道に属しているのかもしれません。
ただ神道は日本固有の多神教であり、そこまでの宗教的に緩やかなので仏教の檀家にも入っている、という形の方が最も多いのではないでしょうか?
ゆえに海外では「神道」でも「仏教」でも、またほかの宗教を信じている方はその宗教の名前を言ってみたらよいのではないでしょうか?
その答えにより、混沌と話を始める方もいらっしゃいますが、だいたいその質問をしてくる海外の方は、話の枠を広げたいだけであって、そこまで深く聞こうとは思っていません。