ながらく言われてきたギリシャの債権不履行、いわゆるデフォルトが現実味を帯びてきました。
ユーロ通貨を共有するヨーロッパ諸国は、ギリシャの債権不履行を回避することに必死ですが、万全尽くした感もあります。
なぜギリシャがこのような状況に陥ったのか?
やはり多く言われているように、「税収に対しての社会保障が厚すぎる」という事です。
ギリシャ国民は幸せかもしれません。
しかし現実のギリシャの国庫は、湯水のように垂れ流す社会保障費による支出で火の車。
ユーロ通貨圏諸国に隠していた内部事情も明るみに出たとたん、「とんでもない状況に陥っていた」ことが判明しました。
さて翻って日本。
日本は「生活保護」という名前の「最後のセーフティネット」が存在します。
これは良い事だと思いますが、先般の芸能人の問題で浮上した「本当に生活保護をもらわなければ苦しかったのか?」というような現象まで起きています。
安易な生活保護への依存が、現在の税収に対する生活保護費のとんでもない支出パーセンテージに表れています。
「コンクリートから人へ」
と高らかに宣言しスタートした民主党政権。
いきなり一年目から、公約した社会保障費をカバーする為の国債発行が巨額に膨れ上がったのはまだつい最近の事です。
日本の経済の底は意外と力強いと考えていますが、このような状況に甘えていると、いつかギリシャのような国に陥るような気がして堪りません。
民主党政権はそれを打破するために「消費税増税」という「税収をあげる事」を優先しました。
しっかり支出を締めてくれないと、国民の賛同は得られません。