先日のロンドン・オリンピック女子サッカー予選での日本対南アフリカ戦にて、監督より「勝たずに引き分けに持ち込む作戦」が取られました。
これにより日本代表は予選F組2位通過。
今後の決勝トーナメントでの組み合わせを考えての事という事で、選手も納得済みとの事です。
すでに予選突破が決まっていた試合では時にこのような作戦が取られます。
これは日本だけでなく、他の国も取る作戦なので私は批判はしません。
しかし例えばそのスポーツ界での絶対的チームはこのような作戦は取らないのも常識です。
ラグビーにおけるニュージーランド代表オールブラックスは第二回ワールドカップで同じ状況が生まれました。
ライバルであるオーストラリア代表との試合を決勝戦まで避けるため、予選2位通過の作戦もマスコミで騒がれましたが、結局オールブラックスが取った作戦は圧倒的な勝利による1位予選通過。
その結果の組み合わせにより、ライバルオーストラリア代表に準決勝で激突し敗退。
結果3位に甘んじて、ニュージーランド国内からもバッシングされましたが、バッシングの内容が「予選で取られた作戦」でなく「オーストラリアに対しての敗退」でした。
ニュージーランドではラグビーが国技であり、絶対的なもの。
このような決勝トーナメント組み合わせを想定した予選リーグでの作戦はとりません。
今回の日本女子サッカーチームはワールドカップ王者ではあるものの、やはり「盤石とはいえない」というのが監督および選手の考えなのでしょう。
それゆえこの作戦にはなにも批判はありませんが、いつか絶対的な存在になり、「絶対的な力」で他を圧倒するチームになって頂きたいです。
頑張れ日本。