橋下徹大阪市長が「日本維新の会」を率いて国政に進出するという事です。
時代の寵児ともいえる橋下市長の行動に既存政党は戦々恐々としているところでしょう。
さっそく国会議員7名の合流が決まったようですが、その顔触れは以下の通りです。
民主党から松野頼久(衆院熊本1区)、石関貴史(同群馬2区)、水戸将史(参院神奈川)
自民党から松浪健太氏(衆院近畿比例)
みんなの党から上野宏史(参院比例)、小熊慎司(同)、桜内文城(同)
という事です。
どうも気になるのはこの7名の中に「比例代表」の政治家が4名もいる事。
「比例代表」とは「政党名で投票された方がその比例名簿順に当選していく」というのが原則です。
最近では「個人名」でも良い、というようになってしまいましたが、原則は「政党の傘の下のもとで選ばれた者」という形です。
国民の委託で選ばれた「比例代表」の国会議員が、おいそれと自分の政党を離れて良いのでしょうか?
いくら「維新の会に風が吹いている」」という状態でも、「○○党に頑張ってほしい」という国民の負託にこたえ、その結果の上で当選した議員がその任期中に政党の鞍替えをしてよいとはまったく思えません。
それとも彼らは、「次期選挙時に合流予定」なんでしょうか?
記事だけでは読み取れなかったので残念ですが、「比例代表当選議員の任期中の政党鞍替え」はとんでもない国民への裏切りだと考えています。
「国会議員は国民の鏡」と言われますが、このような国会議員を国会に送り出す国民の責任も重大です。
しかしあまりにも投票者を愚弄した行動には、あいた口がふさがらないのが正直な感想です。