※「授賞」と「受賞」に注意してお読みください。
レスリングの吉田沙保里選手が「国民栄誉賞」を受賞する事が決まったようです。
オリンピック3連覇、世界選手権10連覇というとんでも無い偉業を達成したので分からないではないです。
そうなると、おなじ女子レスリングの伊調選手はどうなるのでしょうか?
なかなか難しい問題です。
以前現役選手である「高橋尚子」選手が国民栄誉賞をもらってから調子を崩してしまいました。
本人もプレッシャーを感じていたのでしょう。
逆に、「本当に讃えるなら引退後に送ってあげれば・・・」と感じました。
実際にイチロー選手は2001年のメジャーリーグ年間MVPの際と、2004年の年間最多安打記録更新の2回「国民栄誉賞」授賞を打診されていますが「まだ現役時代が続いています。よければ現役を退いたのちに頂ければ」と、打診に返答しています。
国民栄誉賞は誰の為にあげるのか?
実は、これは本人ではなく「時の政府の人気取り」の為にあげているようなものであって、国民が湧いているときに政府が「チャンス」と思って挙げているだけだと思います。
高橋選手が引退後に国民栄誉賞を受賞するでしょうか?
あの世間が湧いた時に、支持率低迷に苦しんでいた「森政権」の支持率浮揚の為にあげたようなものです。
たぶんイチロー選手は授賞されるでしょう。
イチロー選手はメジャーリーグ殿堂入りが確実視されていますが、殿堂入り資格は「引退後5年後から」という事で、イチロー選手は引退5年後に再び脚光を浴びる機会があります。
その時に「「国民栄誉賞授賞」となるでしょう。
吉田沙保里選手の受賞は素晴らしい事ですし、それに値すると思います。
しかし個人的意見としては、スポーツ選手への授賞は「引退後」にした方が良いと思います。
吉田選手ほどの実績なら「引退後」でも十分その価値を認められると思いますが、時の政権は「国民が湧いているときに」あげたいのが見え見えです。
また故人への追贈もおかしいような気がします。
そんなに讃えているなら、なぜ生前にあげれないのか?
明らかに「無くなった事に依る話題の再認識に乗じて」授賞しているような気がします。
政権浮揚のための国民栄誉賞授賞でなく、本当にその人を称えたうえで適切な時期を授賞したほうが良い良いに思います。
しかし、個人的に吉田選手の偉業には感服しているのは間違いありません。