鳩山由紀夫元総理が、次期衆議院選に不出馬というニュースが流れました。
民主党に期待して投票したものの、見事に裏切られた感があった首相だと思います。
選挙時のマニフェストの数々の不履行。
米軍基地の「最低でも県外」発言。
CO2 25%削減の国際公約
オバマ大統領への「Trust me」
「元総理は退任後には引退するべき」発言の撤回
兄弟そろっての母親からの巨額の献金未報告
引退後も、周りが止めるのも聞かず「イラン」への単独訪問を行い、見事にイランの思惑にはまってしまう。
など様々な混乱を呼び起こした方でもあります。
この方の、この飄々とした政治方針はどのように育まれてきたのか?というのを考えてきましたが、先日日本のテレビで弟の邦夫氏が発言していました。
「兄は、その場その場でそこにいる人を喜ばせたい言葉をすぐに言ってしまう」
という発言で納得しました。
だいたい上記に記した様々な言動、行動なども「その場にいる人の喜びそうな事」をすべて行っています。
「最低でも圏外発言」では沖縄県民を。
「CO225%削減」は国際連動で大拍手をもらいました。
残りの発言および公約は、すべてその時の国民向けです。
みんなが喜びそうな事を、その場の雰囲気でポロっと言ってしまうのですね。
これで謎は解けましたが、政治家の言動および行動は退任や引退後も脈々と残り続けるものが多いです。
日本人の素晴らしさの一つに「終わった事は良しとしよう」という、懐の深い文化があります。
いいように言うと「未来志向型」という事です。
韓国や中国の「歴史観問題」も、韓国・中国との決定的な違いはこの文化でしょう。
しかし政治家の言動、行動はその後の我々の生活などに大きな影響を与えるモノも多いです。
たとえば「河野談話」や「村山談話」は当事者は引退しているものの未だに、中国や韓国との歴史観問題に深い溝を作ったままです。
鳩山氏の数々の言動・行動は混乱をもたらすものが多くありました。
それを業のように背負って生きていけ、とは思いませんが、それでも飄々と生きていけるという精神的なタフさは見習いたいものです。