前日の9日から街中は相当な爆竹でかなりの状態です。
8日~10日まで中国に滞在していました。
先日の日本人襲撃デモでもかなり派手に動いていた上海も含めてです。
日本人とは言え、顔が同じ系統である以上、黙っていればとくに何も障害がない滞在でした。
しかし気になる事が一つ。
9日から滞在していましたが「レーダー照射事件」に対して中国のニュース番組では「日本側のねつ造」という論説を繰り返し報道していた事です。
春節前、いわゆる日本的にいうと「大みそか」にも関わらず、ニュースのトップは「レーダー照射事件」の件。
日本的に言うと「報道ステーション」や「ニュース23」のような番組の中で、キャスターが軍事評論家と共に「日本はなぜ、このような年末の時期に「荒唐無稽なでっちあげ」を作り出し、中国に対してゆさぶりをかけるのでしょうか?」というような論調を繰り返し、専門家が様々な憶測をめぐらす。
まるっきり日本の報道と逆の状況です。
中国はご存知のようにインターネットやテレビ、新聞を含めてまで報道規制が存在しています。
その中でこのような報道を繰り返して見、さらにその後のドラマで日中戦争時の日本軍との戦いを放送されると、いやが追うにも「日本敵視」という感情は盛り上がっていくのは当然だと思います。
中国の滞在は比較的バタバタした事が多いものの、春節前でたくさんの商店、レストランが閉まっていた事もあり久々にホテルにて中国のテレビをゆっくり見て、その「「反日感情」の芽生えがこのように育っていくのだ、というのを改めて確認しました。