信任状捧呈式の馬車隊

index2アメリカの駐日大使がジョン・F・ケネディ元大統領の娘キャロライン・ケネディ女史に決まり、先日天皇陛下へ信任状を捧呈されに行かれました。

ケネディ元大統領の子女と言えば、その悲劇的な暗殺事件の後、国葬の際に小さな体で棺に敬礼をしていたJFKジュニアが最も印象的ですが、キャロライン新大使の方がお姉さんのようです。

アメリカ政府にとって同盟国である日本の大使はどちらかというと「名誉職」に近い、さほどギスギスした仕事ではないので、ある程度先日の大統領選の応援感謝の部分もあるのでしょう。

と言うところで、久しぶりに信任状捧呈式の様子がテレビに映る機会がありましたが、ご覧になられたように「馬車」です。

各国の元首から元首への信任状を携えた訪問ですから、日本としても相応の接遇をもって迎えています。

日本の元首はだれか?という疑問があるのですが、大使の信任状は「元首から元首」というのが原則なので、日本では議論されているものの海外での「日本の元首」といえば「天皇陛下」と認識されているのでしょう。

その信任状捧呈式には「車」と「馬車」が選択できます

「車」を選ばれた場合、該当国の大使館へお迎えに上がるそうですが、「馬車」を選ばれた場合は東京駅から宮殿南車寄までの行程になります。

わざわざ東京駅まで車で出て、乗り換えるわけですから手間がかかりますが、ほとんどの各国大使は「馬車」を選ばれるそうです。

現在このように馬車を使っての送迎が行われるのはイギリスやオランダ、スペインなど数少ない「立憲君主国」のみになり、日本人には知られていませんが、この馬車での送迎は各国大使としてかなり「誇らしい」行事になっていると聞きます。

日本も長い歴史をもった立派な国であり、このような伝統がしっかり確立されていることは同じ日本人として誇らしく思います。