90数年ぶりの全米オープン決勝という事で盛り上がった錦織選手。
テニスに詳しくないですが、なによりも「90年ぶり」という数字だけを見れば、今回の進出が「偉業」のように見えます。
スポーツにおいては「体格差」というのがものをいうものがあり、とくにアジア人はその身体能力ではなかなか抜きんでることがありません。
有名なところでは瞬発力を要する「短距離走」、身長が大きくものをいう「バスケット」や「バレーボール」などがあります。
また「ラグビー」や「ボクシング重量級」などでも、アジア人の活躍は記憶にありません。
その点、「テニス」というのは、比較的「体格差」があまり障害にならないようなスポーツに見えますが(今回のマイケル・チャンコーチのように)、90年という歳月を見てみるとやはり何かしらの要素があるのでしょう。
しかし、スポーツによってはだんだんと身体的に劣るアジア人も「超一流」の仲間入りができそうなスポーツもあります。
その一つがサッカー
超一流のメッシ選手は、技術的に素晴らしいものがありますが、体格的には他に比べて決して恵まれたものではありません。
しかし言わずもがな超一流です。
体格差のみをアジア人のハンデと考えるのなら、サッカーは将来的に日本人でも「超一流」が出るのかもしれません。
また野球
ご存じのように、日本のホームランバッター「松井秀喜選手」は、メジャーリーグ挑戦時に「自分はここでは長距離砲には決してなれない」と考えたらしく、「チームバッティングを考えた中距離砲」として活躍しました。
日本のように「飛ばし屋松井」をイメージされていた方にとっては、残念だったと思いますが、バッターにおける体格差はそれほど大きかったのでしょう。
対してアジア人でも通用する、と思わせるのが「ピッチャー」です。
日本人ピッチャーはポンポンと160km/hの剛速球をなげるピッチャーはいませんが、このポジションは「頭脳的ピッチング」と「コマンド(狙ったところに投げる)能力」がかなりものをいう事が最近の研究で明らかになっています。
明らかに線の細い投手であるマリナーズの「岩隈投手」はメジャー通の中でも、現在はメジャーリーグ投手5指に入るくらいの評価を受けています。
というようにスポーツによっては身体的ハンデのある「アジア人」でも研究ともにだんだんと勝てるスポーツができています。
テニスは90年の空白があったそうですが、それを錦織選手はこじ開けました。
もしかしたら今後、このような活躍を平気でしていく日本人選手が出てくるかもしれません。
とても楽しみな結果を今回見せて頂きました。