普段バングラデシュに駐在する私にとって、日本でのiPhoneの普及率は異常なくらいと思っています。
<>三大大手キャリア(ドコモ・ソフトバンク・au)が扱っている、という事もありますが、3大大手キャリアも、需要がなければこんなことはしません。
他の携帯端末にくらべ、キャリア各社への利益率の低いといわれるiPhoneですが、自社から顧客を離れるのを防ぐためには導入もやむなし、という所なんでしょう。
しかし本当に日本のiPhone流通はすごい。
中国でもiPhoneは人気ですが、日本に帰国するたびどこを見回してもiPhoneばかり。
「iPhoneあらずんば、スマホにあらず」というくらいの勢いです。
「右に倣え」の日本人の性格を示している、分かりやすい例の一つですね。
さて、先日総務省から各大手キャリアに対して将来的な「SIMフリー化」「複数年契約縛りの解除」の要請がありました。
これにより携帯各社は、いままでのような顧客囲い込みをすることができません。
今までの携帯ユーザーは、スマホならば月7000円近くの使い放題プランを使用している事が多いです。
もちろん様々なプランを用意していますが、スマホであるのならばこのような使い放題プランを使わなければ、過大な通信料を取られる危険性があり、ほぼ9割近くがそうではないでしょうか?
しかし考えてみると年間84000円ほど。
毎年ノートパソコンを買い替えるような値段です。
これはどうして起こるのか?
やはり携帯端末の頻繁な「機種変更」をする人から起こっているところも多いです。
「このキャリア(ドコモ・ソフトバンク・au)で2年縛りでもいいから貫こう」と思っている人は、今回のように新しい機種が出た途端に古い機種から「機種変更」をします。
どうせキャリア各社から「2年縛りで実質0円」という企画がでるのですから、変えない手はないでしょう。
しかし、まだまだ使える機種をあっさり変えるユーザーが多いため、そうでないユーザーも一律に毎月すごい金額を納付しています。
総務省からの「SIMフリー化」「複数年契約縛りの解除」要請によって、今後はキャリア各社も戦略変換を迫られています。
すでに「縛りがないと、機種代金を上げざるを得ない」という発言も見えてきます。
日本人は便利になりすぎました。
4G回線は、あなたの生活に本当に必要ですか?
携帯会社は、すでに顧客の打ち止め感がある以上、あとはどのような戦略で我々から搾取していくか、頭をフル回転させています。
ユーザーもいろいろ学んで、賢く付き合うべき、いわゆる「自己責任世代」に入ったという事です。