就活時、着席のスーツのボタンは開けるのか?  

obama14男性しか分からないことかもしれませんが、本来スーツを着たまま着席する場合「ボタンは開けて座る」というのが正式なマナーです。

もちろんスーツ自体もそのようにできていて、スーツのボタンを留めたまま着席すると、ボタンの部分からスーツが持ち上がり、襟からシャツへのラインがとても不恰好に見えてしまいます。

逆に立ち上がるときには「ボタンを留める」のが本来のマナーであり、着席時にはずしておいたボタンは立ちあがり時に「自然に留める」というのがマナーです。

その際には「必ず最下部のボタンは留めない」というのが同時に行われます。

2つボタン、3つボタンなどどんなスーツであれ、最下部のボタンは「飾り」という事になっています。

 

上記がスーツのボタンにおける最も基本的なマナーですが、これが就活をされている学生の場合はどうでしょう?

もちろん、マナーを十分承知している学生もいるので「マナーに沿わなければ」という考えで「着席時にボタンをはずす」という学生もいるのかもしれません。

しかしアンケートによると「約7割の面接官は、着席時にスーツのボタンをはずした学生に対して『生意気』と感じる」というレポートがありました。

 

そうなると「いったい着席時にスーツのボタンはどうしたら良いの?」という事になりますが、私の個人な考えから申し上げると「日本では着席時にもボタンは留めたままの方が良い」という事です。

スーツのマナーにそぐわないですが、日本では「年少者が目上の人に対して開放的に振る舞うのははばかられる」という土壌があります。

スーツのボタンをはずすことはマナーであり、決して「開放的に振る舞っている」という事ではありませんが、面接官自身がそのマナーを知らず「そのように感じる人が多い」と思われます。

逆にもし面接官が、このスーツのマナーを知っていても「あぁ、学生ならばスーツのマナーを知らないんだな」と言う感覚を持つくらいであり、「生意気にみえる」という感想を持たれるよりも致命的ではありません。

 

こういった細かいところを考えると、日本のマナーは日本独特なものがあり難しいですね。

就活時の一律に「濃い色同色のリクルートスーツ」、と言うのも日本独特の文化かもしれません。

決して日本の文化が悪いわけではありませんが、「没個性を重んじる日本の文化」ではなかなかチャレンジ精神が育ちにくいのも当然かもしれませんね。