連日の飛行機の話題で申し訳ないですが、私の飛行機好きのきっかけになった話しをします。
まだ海外に放浪の旅に出ていなかった頃、16歳の時にニュージーランドへ旅行する機会がありました。
向かったのはニュージーランドの3大都市の一つ、クライスト・チャーチです。
名前からして、とても優雅な名前だと思いませんか?
「キリストの教会」という都市名です。
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街の真ん中には、その名のとおり「カセドラル」と呼ばれる大聖堂があり、街中には市内電車が走り、柔らかなエイヴォン川が流れます。
「イギリス以外で最もイギリスらしい都市」と言われる風光明媚な街です。
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このクライストチャーチから国内線で、ニュージーランド最大の都市、オークランドに向かう飛行機の中で私は持っていったビデオカメラで遮二無二窓の外の風景を撮影していました。
一人のキャビンアテンダントさんが、私を呼びます。
「ヘイ、ボーイ。こっちに来てみなさい。」
わけも分からず、彼女についていくと彼女はなんと飛行中にもかかわらずコックピットまで私を通してくれ、「ここからの景色は絶景よ」と言うのです。
それは当然でしょう。
普通の観光客は見れない風景であり、またアメリカ同時多発テロ後には、どこの飛行機会社でも考えられないサービスです。
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コックピット内は狭いものの、二人の操縦士は「自動操縦モード」に切り替えているらしく、ほかのキャビン・アテンダントからもらったコーヒーを飲みながら談笑しています。
私は、興奮して無我夢中にコックピットから見える風景に感動した覚えがあります。
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それを気に、大きくなったらパイロットになりたい、という夢を持ちました。
残念なことに、私の視力等が厳格な欠格事項に当てはまり、夢は断念するしかありませんでしたが、幼い心に強烈に残った時間でした。
子供の頃は、おぼろげに「将来になりたい職業」というのを考えますが、まだまだ社会をしらなく視野の狭い範囲の中での物事だけしか想像力が沸きません。
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これからの将来のためにも、周囲の大人が子供たちにさまざまな経験をさせ、視野を大きく持たせることが大事なのかもしれませんね。
NHKで「有名人が母校を訪ね課外授業をする番組」を時々見たりします。
ただ単に国語、算数、理科、社会、英語だけでなく、周囲の大人がたまには教鞭にたって子供たちと接する機会を持てば、地域でのつながりも濃くなりますし、子供たちの視野も大きく育つように思えます。
私が、そうだったように・・・・。