楽天イーグルスの田中将大投手が、ニューヨークヤンキースと7年1億5500万ドルの超大型契約で契約しました。
現在の相場では年単位22億円を超える年俸計算になります。
とてもすごい金額ですが、同時に田中選手へのプレッシャーは相当なものでしょう。
年俸22億円というのは、個人的ですが「オーバーペイ(払い過ぎ)」だと思われます。
田中投手より給料をもらっている投手は、すべてメジャー最高投手の賞「サイヤング賞」をとっています。
まだメジャーリーグで1球も投げていない投手に対しては「大きな賭け」と言わざるを得ません。
メジャーリーグとプロ野球では同じ野球ですが大きな違いがあります。
ボールの違い、マウンドの違い、登板間隔の違い、1試合の役割の違いなど様々なものがあります。
ですので、日本であれだけ影響力のあった松坂投手ですが、メジャーでは結果が出ず、日本で引退寸前だった元横浜の斎藤投手は「適応できた」マイナーリーグ契約後2年でオールスターゲームに出るという結果です。
今回ヤンキースと競合していたといわれるのが、「ロサンゼルス・ドジャース」「シカゴ・カブス」「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」と言われています。
個人的にはこの3球団の内、「ドジャース」が最も田中投手に有利だったとおもえます。
今回の7年契約ですが、4年目に成績次第で契約見直しができる契約になっているそうです。
という事は、田中投手は4年間で結果を出せばさらに大きな契約ができるという事であり、その為には「結果」を残さないといけません。
そのためには、いかに有利な球団でプレーするか?という事も大きな問題です。
ヤンキースタジアムはライト側が狭く設計されており左打者有利、同時に右投手には非常に不利な球場です。
シカゴカブスの球場も狭く、打者有利に設計されています。
それに対してドジャースタジアムは広く設計されており、ピッチャー有利の球場です。
また冬には極端に寒くなるニューヨークやシカゴと違い、ロサンゼルスは温暖な環境。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの球場も投手には悪くないですが、今まで所属した日本人は斎藤投手しかいなく、球団および街自体も日本人に対応するのは不慣れで、家族を帯同する田中投手には安心できない環境でしょう。
ヤンキースの地元新聞は注目度も高いですが、それと同時に結果が得ないと辛辣で有名です。
現在ではヤンキースエースの黒田投手も、移籍当初結果が出ない時に新聞に叩かれ「高層マンションの自宅に、ベランダがなくて良かった」と言っています。
今回の契約は超高額なこともあり、注目度も高いですがその反動もすごいでしょう。
ヤンキースは以前所属した井川投手の失敗も、ファンには有名です。
イチロー選手も松井選手も以前テレビの対談の中で、「いきなり年俸10億円を提示されたら困っていた」と言っています。
今回の田中投手はとにかくすごい契約でニューヨークに出ます。
アメリカメディアも注目しています。
上記で挙げたように不利な条件ではありますが、結果を残せば「全米のヒーロー」であるのもヤンキースの魅力です。
頑張って結果を残してほしい、と思います。