バングラデシュより
この夏の日本の暑さ、インターネットで見る限り、相当なもののようですね。
最近は節電志向も相まって、かなりの暑さだと言うのがうかがえます。
さて、こちらバングラデシュのダッカ。
同じような雨季、そしてなにより南アジアです。
私もこちらに来るまでは相当な暑さと疲労を予想していたのですが、今のところ日本の暑さ比べたら弱いです。
それどころか少し涼しいと思う日も多くあります。
こちらはスコールのような雨が良い感じにまわりを涼しくさせ、曇りの日が多いため人力車などにのっていてもそよ風が涼しく感じられるほどです。
部屋の中は、日本の節電状況には申し訳ないですが1日中エアコンつけっぱなしでも日本人にとってみては大した金額ではない(月1700円程度?)電気料金なので、贅沢かもしれませんが1日中エアコンをつけています。
放射能の危険もないし、日本のお金の価値があればそれなりの良い生活ができますので、慣れてしまえば現在の日本の生活の苦しみよりはずっと楽なのかもしれません。
停電、ゴキブリ、不衛生、生もの、悪臭・・・・色々ありますが、要は「慣れ」ですね。
レストランでも人と話していて、急な停電時も真っ暗な中でそのまま話を継続している自分に、びっくりしました。
さてその国でも私が一押しなのが「マンゴー」です。
こちらでは外国人生活者や観光客が少ないため、なかなか外国人の口に合う食べ物がありません。
私はダッカ市内なので、それなりに外国料理はありますが、いままで行った国のなかでも圧倒的な外国料理店の少なさでしょう。
この1ヶ月ほどで、ほとんど行きつくしてしまったのではないか?と思えるほどです。
カレーを中心としたベンガル料理はインドカレーやタイカレーとはまた趣が違います。
とにかく油分が多く、イスラム教なのでビーフは禁忌でないのですがとにかく固い。
なかなか口にあいません。
そこでついつい走るのがフルーツ
屋台でぶんぶんハエがたかっているのを買うのですが、日本と違ってスーパーで売られるものより、こういった市場で買う方が新鮮と言われています。
パイナップル、マンゴー、オレンジ、バナナ、リンゴなどなるべく皮のあるものを選ぶのですが、先日まではライチを楽しんでいました。
今はマンゴーです。
とにかく甘い、旨い。
2~3年前タイに行ったとき、ガイドブックに載っていた日本人御用達のタイマンゴー屋さんで1ケ丸ごとマンゴー輪切りが100バーツ、200円ちょっとでした。
もちろん店内で食べましたし、それなりの清潔感がありましたので美味しかったのと安かったので、いつも通っていましたが、こちらはさらに輪をかけて安い。
最近の行きつけの近所の屋台のマンゴーは1kgで70タカ(80円ほど)
いつも2kgは買いますので140タカ(160円程度)で、マンゴー丸ごと8ヶほどです。
パイナップルと違い切るのも柔らかく、冷えたマンゴーは朝のフルーツには最適です。
正直、毎日マンゴーでお腹が膨れてしまっています。
日本では宮崎産のマンゴー「太陽のタマゴ」が1万ウン千円だとか。
たしかに美味しいのかもしれませんが、そこまで来ると日本側の値段の設定に疑問を感じてしまいます。
タイで食べたマンゴーでも、日本人がありがたがってマンゴーを食べるので、この100バーツという価格でもかなり強気なのでしょう。
しかしバングラデシュの一般屋台は、そんな日本の状況など露知らず、外国人だと言うことで多少ぼったくった値段で交渉開始しますが、だんだんバングラ語にも慣れてきたこちらは、現地人と店員の会話も聞き逃しません。
となりで買っているおばさんに聞いては同じ値段で買いますので、この1kg70タカは現地人のなかでも、そこまで異常に高くないのでしょう。
しかしながら隣のおばさんはこの値段でも不満そうなので、もう少し安い所を探すようですが・・・。
とにかく、この国のマンゴーはとてもおいしい。
日本で食べる酸っぱいマンゴーと違い、しっかり甘いマンゴーです。
ここまで書くと、「放射能の心配なく」「外気もそれほど暑くなく」「エアコンのつけっぱなしでも値段は張らず」「マンゴーも美味しい」バングラデシュはとても良い所のように聞こえますね。
しかしこれはただの「慣れ」なのかもしれません。