STAP細胞を証明したという小保方さんに対して下された理化学研究所の処置に、小保方さん自身が記者会見を持ち、自身の考えを述べたようです。
もちろん記者会見を生で見たわけではないですが、情報をひろう限り想像通りマスコミ・メディアの過剰な取り上げが気の毒に感じました。
テレビのコメンテーターは、「マスコミの取り上げ方や理化学研究所の対応もまずいところはあるが、このような研究結果で発表した小保方さんは未熟である」と言っている人もおります。
まるでこのコメンテーターはご自身が、何度かこのような学術発表をしたような言い方で批判をしていましたが、何かこのマスコミの取り上げ方について一貫してやるせない気持ちになっております。
フジテレビなどは「特別番組」を銘打っていたようですし、NHKでさえも生中継を行っていたようです。
まるで国民的行事や、大事件などのような扱いです。
先日の「現代のモーツァルト 佐村河内氏」といい、今回の「リケジョ、割烹着の小保方氏」もそうですが、マスコミの取り上げ方は肝心な「佐村河内氏の素性」や「STAP細胞の真偽」に対して何にも裏付けをせず、刺激的な部分だけ取り上げて流し、ある種「時代の寵児」に祭り上げ、そして自ら調べ上げたわけでなく、他の情報源から「疑惑」が出た途端に、「鬼の首を取った」かのようにしてさらし者にする、本当にやるせないと思わせる取り上げ方です。
佐村河内氏は、若干本人に対して「故意の詐称」を感じれたので、あまり肩をもつものではないですが、今回の小保方氏に関してのマスコミの「さらしもの」の仕方はかなり気の毒に感じました。
まだ30代の研究者であり、まだまだ先がある人に対して、そこまでの知識がない人たちが評論家然として批判をぶつける姿。
「まだノート4~5冊分ある」という小保方氏に対して「これだけの研究にノート4~5冊分?」とあきれ顔で批判をされたコメンテーターの方もいらっしゃったようですが、このコメンテーターはこの「ノート」という言葉に対して、「大学ノート4~5冊分」程度のイメージしかできないぐらいの知識しかないのでしょう。
最近のマスコミの報道の仕方は、本当に悲しくなります。
自ら調べる能力はないようで、ネットの情報や、他方の情報を垂れ流すだけのあまりプライドが感じられない取材方法しかできないようです。
そのようなマスコミ報道に踊らされる気もないので、今回の生中継の記者会見は全く関心がなかったのですが、想像通りのマスコミの取り上げ方だったようで、その取り上げ方を聞いて悲しくなりました。
日本の社会は元々すごく後ろ向きで、挑戦する人に対して「再チャレンジ」の背中を押す土壌がまだまだ出来上がっていません。
しかし最近では一度挫折をみた安倍総理が、再登板した例も出てきています。
安倍総理も祖父岸信介元総理の「もう一度総理大臣をする機会があれば」と悔いる言葉を聞いたことがあるそうです。
一度挫折をした人が、再浮上を許されない世の中ではいけないと思います。
本人が真摯に取り組んだ事での失敗は、必ず次につながる結果になることは、誰もが感じている所でしょう。
今回のニュースに対して同じように「マスコミの取り上げ方」に疑問を持っている人も多くなってきています。
ぜひ小保方さんには、これをばねにして更なる頑張りを期待しましょう。