「お客様の中に御医者様はいらっしゃいますか?」
ドラマでも時折あるシチュエーションです。
素朴な疑問なんですが、ここで名乗り出た場合、診療報酬などはどうなるんでしょうか?
保険がきく、利かないなどもあるのかもしれません。
そして医療設備も乏しい機上で、もし何か不測の事態があった際は、その医師の責任の所在はどうなるのでしょうか?
私も何度か機上でこのアナウンスを聞いたことがありますが、このアナウンスが流れると乗客のみなさんは「だれか立ち上がるのだろうか?」ときょろきょろされます。
先日とあるお医者様の知り合いに聞いたんですが、じつはそのお医者さんも同じケースにあったそうです。
結果は「名乗り出なかった」
もちろん名誉のために言いますが、彼の言い分ももっともです。
「自分は整形外科が専門なので、正直診療したとしても誤診があっても困る。 正直自信のない部分もある。あまりにも切羽詰まった状況なら名乗り出ることも考えたが、機内の様子はそこまで状態ではなかった。自分の中で出来る範囲では診療報酬を頂く気はない」
という事です。
飛行空間の中で、できる治療は限られています。
目的地に着けば様々な医療が受けられますが、たった少しの飛行時間。
乗客も、日ごろの体調を整えて機上の人になった方がよさそうですね。