兵庫県の公立保育所のいくつかで調理員が「もったいないから」という事で、余った給食を食べていた、という事が話題になっています。
「味見」や「検食」の為に食べることは認められているらしいですが、基本的にはたとえ給食は余ったとしても食べてはいけない、という事になっていたそうです。
内部告発によって判明したこの件は、聞き取り調査をすると、半数以上の公立保育所で行われていたとの事。
理由は「余ってしまうのがもったいないから」という事らしいです。
たしかに余るのはもったいない、捨てることはとてももったいないことだと思います。
日本のレストランでも多くの場合は「余った食材を持ち帰るのは認められない」という事が多いです。
その理由は「持ち帰った食材の衛生管理まで責任は持てないから」
たしかにその通りだと思います。
しかし海外では持ち帰ることはいがいと普通な行為です。
やはりこれは日本の潔癖すぎるほどの衛生観念からでしょう。
また違う見方を言えば、持ち帰ったあとに体調を崩されて訴えられたことを見越しての自己保身、というものであると思われます。
個人的には「余った食材を持ち帰ることは自己責任の範囲内では希望者が持ち帰っても良い」と思っています。
やはり食べ物を粗末にしてはいけないと思います。
日本の公的機関は、そういったところが潔癖症なのかもしれません。
ただし、今回の話で気になったところは、一部の保育所で「余ることが容易に想像できるから、子供たちへの配膳前に取り分けていた例もある」という事です。
これについては責められなければなりません。
私が「良いだろう」と思っているのは、あくまで子供たちが優先な配膳。
余るのが当たり前だとしても、子供たちに配膳前に大人が取り分けるのは、ちょっとまずい気がします。
どちらにしても「食材がもったいないので、持ち帰ることは迫られない」、ただし「自己責任」と「子供たちが満足して食事をした後」というのに限る、と思っています。