中東の富裕国といえばどこが思いつくでしょうか?
実はサッカーワールドカップが行われる予定のカタールなどは日本に比べかなりの富裕国なんですが、やはりパッと思いつくのは最近ではアラブ首長国連邦の「ドバイ」でしょう。
「ドバイ=国」だと思われる方が多いかと思われますが、実はアラブ首長国連邦(通称UAE)という国を構成する7つの「首長国」の一つであり、アラブ首長国連邦の首都は「アブダビ」にあります。
アラブ首長国連邦は上記に上げた「アブダビ首長国」「ドバイ首長国」をはじめとした合計7つの首長国を構成した国ですが、各首長国にはもちろん「首長」と呼ばれる君主が存在し統治されています。
慣例的に「アブダビ首長=UAE大統領」「ドバイ首長=UAE首相」となっているようです。
これでなぜ、他の首長国から不平が出ないのか?
これは実はアラブ首長国連邦の国家予算の約80%を「アブダビ首長国」が、さらに10%近くを「ドバイ首長国」、10%は「連邦政府」が捻出しており、のこりの5首長国は「負担額ゼロ」という事です。
これでは文句の出しようもないですね。
さらに「アラブ首長国連邦」のGDP40%を占める石油ですが、実はドバイからはあまり出ません。
ほとんどが「アブダビ首長国」の油田から産出されており、日本にも多く輸出されています。
国土は決して大きくありませんが、原油産出量は世界第6位ほどに入ります。
実はドバイよりアブダビのほうが裕福な国家なんですね。
世界最高の高さを誇るビル「ブルジュ・ハリファ」
もともとは「ブルジュ・ドバイ」という名前の予定だったんですが世界不況に襲われ、アブダビのハリファ首長が多くの援助をし完成させたことから「ブルジュ・ハリファ」の名前になりました。