日本も年末、クリスマスに向けてだいぶ活気を帯びてきたところでしょうか?
今年は特に自然災害から、さまざまな困難な状況が目の前に立ちはだかり、人々も「年末」「クリスマス」を迎える気持ちに、例年とは違う思いを持っている方も多いように思います。
さて、現在私が出張中のバングラデシュですが、何度も触れたようにここは「イスラム教の国」
「クリスマスや年末なんて関係なし」、と思われる方も多いと思いますが、たしかに年末は関係ありません。
普通に出勤日にあたります。
しかし、クリスマス
実はバングラデシュでもクリスマスは「国家の休日」として1日祝日となります。
バングラデシュでは国民の90%がイスラム教徒でありながら。やく9%ほどがインドを中心として広まっているヒンドゥー教徒、のこりを仏教徒やキリスト教徒が占めています。
しかしながらこの少数派のヒンドゥー教徒の祭日や、キリスト教徒の祭日も「異宗教も敬う意味」もあるのか一緒に祝う傾向があります。
イラク戦争をはじめとした中東での戦争で「キリスト教 対 イスラム教」のようなイメージを持っている方も多いと思いますが、実は「ユダヤ教」を含めて、この3つの宗教は「同じ神をあがめる、いわば経典の民」
ルーツが一緒の為、仲が悪いどころか「兄弟」みたいな関係なわけです。
同じ神様をあがめているわけです。
方や「ゴッド」と呼び、方や「アッラー」と呼びますが、「アッラー」も「ゴッド」も「神」という意味です。
これを当該の方たちは感じているかどうか、キリスト教側にしっかり聞きとったりしてはいませんが、私の周りのイスラム教の方たちは「キリスト教は兄弟宗教だから」という認識のを持っている人が多いように思います。
ここに関して宗教に疎い日本人には結構誤解が多いように思います。
しかし国によって、です。
より強い宗教国、たとえばメッカがある「サウジアラビア」や、イスラム革命によって現在の国の体制が始まった「パキスタン」や隣国「アフガニスタン」などはかなり強いイスラム教国なので、異教徒に対しての反発は大きいと予想されますが、その他の数あるイスラム教国はおおむねキリスト教に関して「兄弟宗教だから」という感情を持っている方が多いように思います。
結果的にバングラデシュも「クリスマス」は祝日になっております。
街もイルミネーションに飾られ、クリスマスツリーもここかしこに見えるところもあります。
意外かもしれませんが、日本人の方が宗教に疎いため、そういった事実を知らないことが多いのかもしれませんね。