シアトル・マリナーズのイチロー選手がメジャーリーグ単独での2000本安打に、今朝到達したようです。
おめでとうございます。
記録でも、メジャー史上2位の速さでの到達。
記録10傑の中でも、近代野球ではイチロー選手の記録到達への圧倒的速さが際立ってます。
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私はこのイチロー選手、一野球選手としてばかりでなく、一人間として尊敬している方です。
その言動や、シビアな野球観からとっつきにくい選手として反発される方もいると思いますが、彼のプロとしての徹底した自己管理と、考え方が全ての生活に対して模範となっています。
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日本では考えられないことですが、メジャーリーグの試合は1年の半分である180日前後の間に163試合を戦わなければいけません。
日本に比べ30試合、1か月も多い日程となり、運動量の少ないスポーツであるゆえ試合数の多いスポーツです。
さらに試合に対しての遠征の距離も日本に比べかなりの長距離を移動する、さらに国内時差が存在し、体調管理に優れた人間でないと、すぐに故障しがちなスポーツです。
その中でイチロー選手の試合に臨む自己管理は徹底したものと聞いています。
試合前の練習においてかなりの時間をかけストレッチをし、体をほぐし、さらに「人のバットを触ると感覚が鈍るから」という理由で絶対に人のバットは触らないらしいです。
階段を降りる時も、万一の怪我にそなえスロープを利用し、試合後も自分の使った道具を非常に大切にしているようです。
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遠征先では何時時試合開始なら何時から食事に行き、何時に球場に入りと、試合から逆算し、自分のペースを乱さないことに重点を置いているとのことです。
一度遠征先に帯同した方の話では、ある遠征先で試合前に必ず行くレストランに向かった時、その店が臨時休業していたときにイチロー選手が予想外の狼狽をしていたらしいです。
「あのイチロー選手がここまで狼狽するなんて」と思ったようですが、彼にとってはそのレストランで~を食べ、云々がもうすでに計画されていて、その後のスケジュールが全て乱れてしまう恐れがあったからのようです。
野球選手というのはやはり食事の安全性も大切ですから、私たちのように適当な店で食事をすませて・・・という事がないらしいです。
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人が見れば、かなりの神経質で一緒にいるには苦痛を伴う方なのかもしれません。
しかし彼はシーズン中とシーズンオフでもしっかり気持ちを切り替えていて、その分シーズンオフにはテレビの取材などの気前よく答えてくれます。
とにかくシーズン中の半年間は、誰が何を言おうとプロとした徹底した自己管理に努めている、と説明したかったわけです。
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これからすぐに、9年連続200本安打というメジャー史上唯一の記録も迫っており、また来年以降もメジャー単独3000本安打、という目標もあるのでしょう。
我々社会人も彼のように明確な目標設定と、行動、そしてチェックを繰り返し行い、違う分野ですがすこしでも彼の領域に近づけるよう努力をしたいものです。