アメリカのニューヨーク、グラウンド・ゼロでは現在イスラム系の寺院であるモスクの建設にあたり、市民感情が二分されているようです。
ニューヨーク同時多発テロはご存知のようにイスラム原理主義派が起こしたテロ行為であり、背景には様々な要因があったものの、現実ではこの場所で3000人を超える大きな犠牲者を生みだしています。
また犠牲者本人だけでなく、その家族友人なども、9年前のこの事件から傷が癒えた、とも言える状況ではないとは思います。
しかし、そこは「自由の国アメリカ」を自負している国。
国民の中には、「イスラム教徒が悪いわけでなく、テロリストが悪いのだ」という論理に基づいて、建設に賛成している人がいるのも確かです。
建設反対派は「別にイスラム教を否定しているわけでない。ここがダメなんだ」という論調です。
私は建設反対派と同じ意見です。
やはり市民感情が微妙なこの場所に、モスクの建設は反対です。
さきほどの「イスラム教徒が悪いわけでなく、テロリストが悪いのだ」とう理論。
これもなかなか難しい部分があると思います。
イスラム世界も、このようなテロリストを生みだした背景を自問するべきだと思います。
そうすれば、この場所にモスク建設などという発想は出てこないと思います。