バングラデシュの建築

dscn1498バングラデシュの建築は、日本の耐震基準を考えるとかなりお粗末なものです。

大体の建築過程を見ますと、

  1. 基礎を作る
  2. 柱用の鉄筋を建てる
  3. 鉄筋にコンクリートを巻き付け、柱をつくる
  4. 竹などを床に立てて支えにして、さらに上部に天井・床を作る
  5. これを繰り返し、最上段まで上げる。
  6. 壁部分は地道にレンガを積み上げて作っていく
  7. レンガで構成された壁にコンクリートを塗り、壁の完成
  8. 仕上げ

以上がだいたいの行程です。

建築に詳しくない方は分かりにくいかもしれませんが、写真は「5」が終わり、今から「6」の段階に入るところです。

・・・という事は、壁の部分は「ただレンガが積み上げられているだけ」であって、極端に言えばハンマーでたたけばぽっかり穴があいてしまう、という事です。

これでもし大きな地震が来れば、なにが不安かと言うと「積み上げられたレンガがどんどん下に落ちてくる」という状況が考えられます。

バングラデシュは決して地震が多い国ではありません。

ただ、ここまで耐震強度が弱いと、小さな地震でも屋外に避難した方が良い状況があります。

日本は正直、耐震強度に優れた住宅がおおいですが、一歩外に出たらそこは日本ではない事は肝に銘じなければいけません。