日本では地味な扱いかもしれませんが、現在アメリカのメジャーリーグでは日本人投手が歴史に残る活躍をしています。
それがニューヨーク・ヤンキースの黒田投手
テキサス・レンジャーズのダルビッシュ投手
シアトル・マリナーズの岩隈投手です。
ダルビッシュ投手の活躍は、日本でもニュースとして取り上げられる比率も多いと思いますが、黒田投手と岩隈投手はあまり情報もないような気がします。
しかし実は黒田投手に至っては、現在日本人選手最高年俸選手。
年間1500万ドルを得ています。
メジャーリーグの投手の指標として意識されるのは投球イニング数と防御率。
シーズン終了時点で200イニング超えと、防御率2点台を同時達成すると「超一流」、さらにその資料の内容が良ければ、投手最高の賞「サイヤング賞」です。
実はこの3人は勝利数は少ないものの、3人ともこの数字に迫る勢いで順調に投球しており、3人が3人とも「サイヤング賞」の射程距離にあります。
アメリカンリーグの投手10傑に日本人が並んでいるという事です。
現在のメジャーリーグでは「投手の勝利数」というのはあまり重要視されません。
勝利数というのはチームの打撃力も関わってきますし、たとえ1試合を1点で抑えようが、見方が0点だと負け投手になるように、投手の指標としては不適格とも言われています。
2001年にイチロー選手がメジャーリーグ移籍初年度で年間MVPを獲得し、国民栄誉賞を打診されました。
実はMVPは「打者の賞」と言ってもよいくらい、打者が有利に働きます。
それは「投手にはサイヤング賞があるじゃないか」という理論から来るもので、逆に考えれば投手のサイヤング賞は「年間MVP」に匹敵する賞だという事です。
現在、岩隈投手のシアトルマリナーズには絶対的な投手であるフェリックス・フェルナンデス投手がいて、すでに何年か続けて好成績を残しているうえ、今年も結果を残していますので、「エースはヘルナンデス」という考えですが、もし岩隈投手が別チームで投げていたらあきらかにエースです。
ダルビッシュ投手はレンジャーズのエース、黒田投手はヤンキースのエースとしてすでに認識されています。
とくに黒田投手は、5年連続して良い成績を残し、ことしはキャリア最高のシーズンを送っているため「メジャーリーグ屈指の投手」としてすでに認識されています。
これはイチロー選手と匹敵する活躍です。
現在のサイヤング賞投手予想ですが
1位 フェリックス・ヘルナンデス投手(シアトル・マリナーズ)
2位 黒田投手(ニューヨーク・ヤンキース)
3位 岩隈投手(シアトル・マリナーズ)
4位 ダルビッシュ投手(テキサス・レンジャーズ)
というのが出ています。
岩隈投手とダルビッシュ投手より指標の良い投手は1人だけいますが、その選手は現在「ドーピング疑惑」があり、たぶん選ばれないと思われます。
その上で、この成績です。
本当に現在の日本人投手の活躍は素晴らしい。
驚きの連続です。
ぜひ日本のニュースでこの快挙を大々的に報じてもらいたいものです。