「代議士」
この響きに皆さん何を感じられますか?
すべての国会議員に対してつかわれる別称ではなく、衆議院議員にだけ使われる別称です。
かつて国会には衆議院議員とともに「貴族院」というものがありました。
衆議院議員が、現在と同じように「国民から選挙で選ばれる議員」であったのに対して、貴族院議員は「旧公家や旧大名、元官僚などが選ばれる、非民選議員」という形でした。
それゆえ民選議員である衆議院議員は「代議士」と呼ばれ、貴族院議員と区別されていました。
やがて貴族院議員は「参議院議員」となり、こちらも国民から選ばれる民選議員であるにも関わらず、「代議士」という呼び名はそれまでの慣習になぞらえて「衆議院議員」にのみ使われます。
さらに皆さんご存じのように、法案の可決には「衆議院議員の優越」というものがあります。
法案可決に結論が出ないときに、最後には「衆議院」の中での採決が優先されます。
そういうことも相まって国会議員の中でも「衆議院>参議院」という図式がなんとなくできているのでしょうね。
さて、その代議士。
名ばかりに負けないよう、しっかりとした国民目線で難局にある日本丸をより良い方向に向けていただけると信じています。