北朝鮮でデノミ(今回は通貨の切り下げの意味)が実施されているようです。
今までの通貨が1/100という形になっているのでは?という予測です。
この話、わかりやすく言うと
「今まで10000ウォンだった給料は、今後100ウォンになりますよ。 しかし1ヶ100ウォンだったパンも1ヶ1ウォンになります。」
という政策なのです。
じゃ、何のためにやるの?という事です。
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だいたい「通貨の切り下げ」というのはインフレが拡大した場合にとられる措置です。
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近いところではアフリカのジンバブエ。
ジンバブエドルの貨幣価値が暴落して、今年の2月に「1/1兆ジンバブエドル」の切り下げがおこなわれたようです。
ジンバブエは昨年の8月に「1/100憶ジンバブエドル」のデノミを行った所です。
その当時の100憶ジンバブエドルは日本円に換算すると「2円程度の価値」らしく、デノミ後にようやく1ジンバブエドルが「日本円で2円程度の価値」になったそうです。
それが半年後には、貨幣価値が下がり「日本円で2円程度の価値」と同等には「1兆ジンバブエドルが必要」となったとのこと。
ハイパーインフレです。
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分かりにくいでしょうか?
わずか半年でお金の価値がそこまで変わる恐怖。
ジンバブエのケースでいきますと、「半年で1兆ジンバブエドル」の価値下落ですから、「平均すると毎日55憶円ほどの貨幣価値の下落」になります。
とにかく今日給料をもらっても、「明日は紙くず」なわけです。
旅行者がドルをジンバブエドルに換えても、次の日は「紙クズ」ですね。
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そうすると、どのような経済活動になるか?
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簡単に言うと、もう「物々交換」ですね。
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お金の価値がないからです。
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さて、北朝鮮が行っている「通貨の切り下げ」
これにはどういった意味があるでしょうか?
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今入っている情報だと
①通貨の交換時期に期限が設けられているらしい。
②1世帯あたりの通貨の交換限度があるらしい。
両方とも憶測なので、なんとも言えませんが、この2つがポイントでしょう。
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たとえば「銀行に預けているお金も価値が下がるから一端、銀行からお金を下ろして交換に行かないと価値が1/100になってしまう」
と言うわけですから、銀行へ国民が殺到し取り付け騒ぎが起きます。
タンス預金していた「内緒のお金」も1/100ですから、銀行に行って、それも白日のもとに晒されます。
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さらに「1世帯あたりの上限額がある(今のところ10万ウォンらしい)」ので
10万ウォン以上のお金を持っている人は、10万ウォン以上は「紙くず」になる可能性があります。
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という事は、今まで隠し財産を持っていた人は、ほぼ全滅に近い状態です。
北朝鮮政府は「10万ウォン以上のお金は紙くずにならないよう、措置を考えている」という事ですが、国民は間違いなく混乱していると思われます。
政府の目的は
・ヤミ金の洗い出し
・ヤミ富裕層への圧力
の2点でしょう。
もちろん本当に力のある人は、すでにウォンをドルや人民元などの外貨で保有していると予測されますので、衝撃を食らうのは「ウォンを保有している人たち=庶民」となるはずです。
脱北をしようと、ひそかにお金をためていた人も、ここでリセットされてしまう訳です。
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すべてが北朝鮮関連のニュースは憶測が多いので、なんとも言えませんが、どうやら何かしらの動きはあるようです。