先日のニュースで「来年度の国家予算の概算要求で、国道23号線バイパスの未着工区間が凍結される」というニュースがありました。
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地元の方でないとよくわからない話になると思いますが、われわれ東三河地方に住んでいる人間にとっては衝撃のニュースです。
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前にここのブログでも書きましたが、豊橋近辺を含めたこの地方は「生活道路」と「産業道路」が国道1号線で賄われています。
ここでいう「生活道路」とは地元住民が生活の基盤とする、主要幹線道路です。
「産業道路」とは「トラックなどの長距離輸送や、仕事関連の車が走る幹線道路です。
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この地方のように「生活道路」と「産業道路」が一緒に利用されると様々な弊害をもたらします。
慢性的な渋滞、渋滞による地元産業の不活性化、事故の多発などなど・・・。
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豊橋市を車で走られるとわかると思いますが、国道一号線自体も古い幹線道路なので、道路幅を拡幅することもできません。
それゆえに右折レーンのない信号で右折するしかなく、追い越し車線に車が止まり、その横を大型トラックがビュンビュンと走っていきます。
もちろんかなりの事故が多発していますし、地元に人は慣れているのでかなり注意をして走りますが、地元ではない方は、かなりの恐怖を感じられるそうです。
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23号線バイパスは、この「産業道路の役割」を自動車専用道路として果たし、渋滞の緩和、事故の軽減などや「生活道路の安定」も期待され、幹線道路沿いの商業施設の活性化にもつながる、大切な道路だと思っていたのですが。
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公共事業=悪、 道路=悪 という考えはマスコミなどの扇動により、かなりの人に刷り込まれている印象だと思います。
しかしその中にも大切な事業などが入っていて、それまで止められてしまうと、逆に経済失速やさまざまな不利益を生じる場合もあります。
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今回の23号線も、ほぼ完成まじか。
その中での凍結は、これまでやっていた工事の意味がなくなってしまうということです。
つながっていないバイパスを走る車などいない、ということです。
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もうあと少しで完成ですから、国道23号線バイパスの凍結には疑問が残ります。
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新政権に代わってから、全国でこのような例が多発していると思います。
その中で「本当に必要なものは何か、必要のないものは何か?」を見極める目も必要です。