イギリスのウィリアム王子として知られるケンブリッジ公の夫人、キャサリン妃の妊娠についてウソの電話で病院に問い合わせたオーストラリアの番組がありました。
報道によると、エリザベス女王を騙り、キャサリン妃の容体を担当看護師に確認し、そのやり取りをラジオ上で公開したという事です。
その電話を最初に受けた看護師が、責任を負ってか自殺してしまうという悲しい出来事がありました。
この番組のDJはこの件で責められていますが、この内容を企画した人も企画した人です。
本当に悪質ないたずらだと思います。
イギリスとオーストラリアですから、あまり関係なさそうですが、実はオーストラリア国王はイギリスのエリザベス2世女王が兼務しています。
オーストラリア滞在時はイギリス女王でなく、エリザベス女王は、「オーストラリア女王」として振舞います。
と、いうことはこの番組は自国の女王を語り、公衆の電波でその内容を公にした事になりかなり「不敬」な事です。
この看護師も自国の女王からの電話ですから、また本当にケンブリッジ公妃が入院しているので「疑うのも失礼」と考えたのかもしれません。
残念な事です。
現在、イギリスのエリザベス女王はイギリス本国だけでなく、その他に15カ国のイギリス連邦の女王を兼務しています。
有名どころでは「カナダ」や「オーストラリア」「ニュージーランド」「ジャマイカ」などがそれぞれエリザベス女王を自国の女王とし、エリザベス女王も該当国を訪問中は、該当国の女王として振舞います。
たとえばエリザベス女王のカナダ訪問中は「エリザベス2世カナダ女王」となる訳です。
普段は該当国にいないため、多くの国ではその国の政府に推挙された人材が「総督」という身分で女王の代わりをします。
総督はほぼ該当国の「名誉職」に近いもので、たいがいその国の中で国民に尊敬されるひとが推挙され、実際の政治はし首相が行います。
上記の理由から、オーストラリア女王でもあるエリザベス女王を騙り、いたずらをしたこの番組の犠牲者には本当に可哀想な気持ちがしています。
今から新しい命が生まれようとしている矢先に水を差す、なんとも後味の悪いニュースです。