16日に衆議院解散、12月4日公示から16日投開票という政治の流れが一気に動きました。
昨日の党首対決の場で、野田総理が安倍自民党総裁の虚を突いた形での解散表明。
対決した安倍総理の方が慌てたような印象がありました。
野田総理の「虚を突いたタイミング」というのは政局としては良いと思います。
まだ日本維新の会や石原新党など今回の目玉の党の動きが明確でないところ、固める前に攻勢に出てしまえ、という形でしょう。
あまりにも唐突なタイミング、かと言って野田総理は十分、狙っていたと思いますが、このタイミングでの解散の明言は各議員にも動揺の動きが見られます。
泥船にのりたくない一心で民主党を離党する者、それと同時に勝ち馬に乗ろうとする輩。
予想もしなかったタイミングでしたので、この一カ月で醜いほど「政治屋」の資質が見え隠れするでしょう。
自分の考えに一本芯の通った政治家は慌てる事はありません。
今まで通り、自分の信念を訴えればよいのです。
しかし職業「政治屋」はさぁ大変。
どこに乗ろうか、どうしたら政治家の椅子にしがみついてられるか、国民の意思や自分の信条はそっちのけで慌ててるでしょう。
この1ヵ月、国の事を考えてどっしりと動く政治家か、国家国民の事を考えず「選挙、選挙」で一杯一杯の政治家か見る事が出来るでしょう。
衆議院の投票まで1ヵ月、しかし日本の1年で考えると12分の1を選挙の事だけで費やす訳にはいきません。