先日、漫才師の爆笑問題が出演するトークバラエティ「私が総理大臣になったら」という番組を見ていました。
この番組は、爆笑問題の太田氏が総理大臣となり、さまざまな政策を提議し、皆に意見を求めていく、という番組です。
つい最近の放送で、太田氏扮する総理大臣が政策定義として「今年はもう衆議院解散はしないことにする」というのをテーマとして話し合いが行われました。
最初は一体何のことかわからなかったんですが、彼の言いたいことはこうです。
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「選挙、選挙と続くのはいいが、選挙ばかりやっていると国会議員も選挙のことばかりに集中してしまい、国策より選挙のほうが重要になってしまう」
という意見です。
なるほど・・・、と思いました。
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確かに現在、自民党であれ民主党であれ、選挙が近付けば有権者の耳に心地よいマニフェストを次々に出してきます。
すべてが全てとは言いませんが、選挙対策であるのは明らかなものも多いです。
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これは結果的に不都合なことは先延ばしにする「国民への不幸」につながっていくのではないでしょうか?
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日本では先日、小泉総理が任期を全うし退陣しました。
この一見あたりまえのような「任期を全うする」というのが、最近日本の政治には少なくなってきています。
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参議員で負けたら退陣、内閣で不祥事が起きたら退陣・・・。
もちろん自分で辞めた方もいますが、これも支持率の下落やマスコミ主導の世論操作も原因ではないでしょうか?
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内閣改造すると大臣もそのたびに入れ替わり、なかなか落ち着かないというのが日本の政治の現状です。
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たとえばアメリカの政府であったら、あれだけ人気がなくなったブッシュ前大統領でさえ任期は全うし、また国民も「選んだ責任」として結果がどうであれ4年の任期を受け入れます。
クリントン大統領でもそうでした。
ダメであったら4年後変えれば良い、という考えです。
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今、日本に必要なのはこの部分ではないでしょうか?
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とりあえず任期中は国民も受け入れる器量。
またダメだった場合、政権の交代が行われやすい制度。
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すべてがすべてアメリカ式が良いとは言いませんが、この「我慢の心」も国民は持つべきではないでしょうか?