新年度予算案に関しての報道についてのテレビの印象操作

images 「過去最大96.3兆円の新年度予算案決定

本日のテレビのニュース項目でこのような題字を見ました。

また報道ニュースでも同様のものです。

この報道、ニュースのコメントを見るといかが感じるでしょうか?

ここ最近の経済状況から考えて「先日の衆院選で過半数を得た与党が、その力を使って『巨額予算案』を決めてしまった」という印象はないでしょうか

 

しかし、ここで大事な事を見落としております。

この予算案に対しての国債発行額(借金を充てる額)は36兆8600億円に減額しており、40兆円を下回るのは2009年以来の事です

本日の朝のニュースを見ましたが、某テレビ局などは『過去最大!』などと銘打ち、この国債発行額の情報は流れてきませんでした。

私は今朝のニュースを見る前に、この「国債発行額の情報」を知っていたため、テレビ局の印象操作に関して驚きを隠せない状況です。

もちろん今後の補正予算の情況によっては、今後の数字は変わってくるかもしれませんが、日本では数少ないテレビ局が情報を集約している為、このようなニュース報道に疑問を隠し切れません。

 

「40兆円を下回るのは2009年以来の事」というのは重要で、2009年以降2012年までは民主党政権です。

民主党が政権を取ってから、支持を失っていったことに、「言う事と、やることが違う!」という強烈なバッシングだったのが、この数字にも見て取れます。

 

テレビや新聞などのメディアは確かに「反権力であるべき」という趣旨は分かります

しかし、「なんでも反対、なんでもダメダメ」ではかつての社会党、共産党と同じです。

やがて彼ら自体の指示を失います。

 

日本のような先進国で「キー局7局によるチャンネル独占」と言うのは世界的には珍しい事です

世界ではすでに多チャンネル時代であり、「親政府」や「反政府」のニュース専門番組もあからさまに姿勢を示しています。

しかし日本のテレビメディアは放送法の事もあり、自身の態度は明確にしておらず、しかしその中で偏向的な報道が目につきます

これはかつて田中角栄氏が大臣のころ、確立していった状況と記憶しています。

 

やはり日本人の個人個人が限られた情報の中でメディアの情報操作におぼれず、冷静にニュースを判断すべきと思った朝の風景でした。