大関「日馬富士関」の二場所連続優勝によって横綱昇進が内定したそうです。
まずはおめでとうございます。
これで外国人力士としては白鵬関以来、5人目。
また予定では土俵入りの型も白鵬関と同じ不知火型。
なんと不知火型の土俵入り力士が複数存在するのは長い歴史上はじめてだそうです。
かつては不知火型は雲竜型に比べ「力士寿命が短い」と敬遠されてきた嫌いがありますが、かつて雲竜型の貴乃花横綱時代に、兄の若乃花関が横綱昇進を決めた時に不知火型を採用し、私も不知火型をそこで初めて見た記憶があります。
そういう点も見所ですね。
さていつも気になるのが外国人力士における「日本語の雄弁さ」です。
「なぜ外国人力士に限って、日本語の上達がすさまじいのか?」
みなさん考えた事はありますでしょうか?
調べてみるとやはり、各界独特の「部屋子制度」にあるようで、若い力士は外国人であろうと日本人であろうと共同生活。
一緒のちゃんこを食べ雑魚寝し、兄弟子には絶対服従。
もちろんそこで母国語を話してくれる人などいなく、24時間日本語漬けです。
野球界やサッカー界にも外国人選手はいますが、彼らは試合会場や練習会場以外では自分の好きなように生活をします。
力士のような想像を絶する環境に置かれるわけでなく、他の外国人スポーツ選手に比べ外国人力士が特に日本語が堪能になるのは分かるような気がしますね。
ですから、ここまで来るのに彼らはとんでもなく努力をしてきた事は想像に難くないです。
確かに日本の国技相撲の最高位が外国人力士ばかりになってしまうのは若干さびしいですが、ここまで来る彼らの精神力や努力を考えると何も言えませんね。
今は総合格闘技やプロレスで活躍する、歴史上はじめての外国人横綱「曙関」、またその最高位直前まで行きながら「伝統の壁」に何度も跳ね返された「小錦関」
この二人は長年の伝統を打ち破った業績をもう少し讃えるべきかと思います。