昨日は休日

220px-mohammed_receiving_revelation_from_the_angel_gabrielだいぶ更新が空いてしまいました。

まだバングラデシュにいます。

昨日2月5日は通常金曜日休みのイスラム社会ですが、祝日のため日曜もお休みでした。

金曜・土曜と政府機関がお休みの場合が多いので、結局3連休になったわけです。

さて今回の祝日、調べてみると「預言者の誕生日」ということらしいです。

イスラム社会の「預言者」とすると、もちろんムハンマド(マホメット)だろうと思ったんですが、どうやらイスラム教に「預言者」と言われる人は30人前後いるようで、不謹慎ながら昨日のお休みは「どの預言者の誕生日」なのか分からないまま明けてしまいました。

さて宗教観の薄い日本人であるが故に分かりにくい「預言者」という言葉。

予言者」とは違う字なのに注目して頂ければありがたいです。

「予言者」というのはノストラダムスの大予言でも有名になった「未来の事が分かる人」

対して「預言者」というのは読んで字のごとく「言葉を預かる者」という意味で、結局「神様の言葉を我々に分かりやすく伝達してくれる人」という意味です。

例えばユダヤ教・キリスト教・イスラム教には「神様は一人だけである」という一神教が基本ですが、たとえばユダヤ教にとって有名な預言者は「十戒」でおなじみのモーゼ、キリスト教ではもちろんイエス・キリスト、イスラム教ではマホメット(ムハンマド)であるのですね。

預言者は別ですが、信仰している神様は一人だけ。 同じ神様に対して信仰している訳です。

これがキリスト教とイスラム教が「兄弟」と言われる由縁なんですね。

日本人は誤解しがちですが、キリスト教で言えばイエス・キリストが「神様」になったわけでなく、「神様はイエス・キリストでなくて、別にいる」という訳です。

私もこちらに来てだいぶ分かってきたつもりですが、きわめて宗教観の薄い日本に生まれるとなかなか理解が難しい事ですね。

しかし「郷に入りては郷に従え

彼らの宗教観を尊重して暮らしていくのも、バングラデシュ生活の基本です。