先日、よみうりテレビの「たかじんのそこまで言って委員会」の中で、子供たちの質問「東北の野菜や牛肉を食べると僕らはどうなるの?」というものに対し、各方面の大人が討論する場面がありました。
その中で中部大学の武田教授が発した発言
「東北の野菜や牛肉を食べたら健康を壊す」「今、東北で農産物を生産するのは間違い」
と断定し、岩手県一関市の市長が抗議のメールを送った事が報道されました。
実はこの番組、私も見ていましたが、武田教授の意見は確かに「衝撃」ですが、数値も示した上での意見で説得力があります。
たいして一関市長の報道されている反論としては「農家の感情を逆なでする非常識な発言だ」というものです。
出演者の一人も武田教授に「言いたい事は分かるが、言い方が悪い」と喰ってかかっていましたが、私は武田教授の意見を支持します。
当事者である一関市長も、東北に入り支援をしている番組内で反論した教師も、被害にあっている方々と直接的に接して、かなり感情的になる部分もあると思います。
しかしながら武田教授の意見は
「農家を守る事と、これからの子供たちの健康を守る事を比べると、大人は子供を守らなけれないけない。子供は大人の言う事を聞かないといけない」
というものでした。そのうえで
「政府は被害を受けた農家の方々が、たとえば1年間仕事がなくても食べていけるように手助けしてあげなくてはならない」
とも言っていました。
感情的になるのは分かります。
私も当事者なら、とても耐えられるような話ではないとは思いますが、やはり国や地方が明確に「ここの野菜はOK。ここはダメ」というものを示していない現状では子供に対しては「東北の野菜は全部だめ」と言った方が安全です。
一関市長も、そこのところ明確な発表をしているのでしょうか?
安全か、安全でないか明確にしていないのに「非常識な発言」というのは、もしこの野菜や牛肉を子供が摂取し将来甚大な被害が出た時、どのように対処するのでしょうか?
被災地の首長も、農家の方たちの事を思うと、判断に迷う時ではありますが、「政治家は判断し、責任を取るのが仕事です」
子供は自分たちで逃げれません。
今こそ感情的でなく、実際の被害を広げないために動くべきです。
細野原発担当兼環境大臣も同じですよ。