浜岡原発 周辺住民

251px-hamaoka_npp_201005昨日、中部電力管内、静岡県御前崎市の「浜岡原発」が総理の提言を受けて、稼働中の炉の停止を発表しました。

これに伴い、東京電力管内への電力の供給は見直し、中部電力管内でも一層の節電の呼び掛けが行われます。

幸い、現在の発表の中では「計画停電」「電気料金の値上げ」などの措置は行われず、我々消費者の努力によって乗り切ってみよう、という意向のようです。

この中部電力の発表には企業倫理を感じ、敬意を感じます

普通なら「電気料金値上げ」「計画停電」などの対抗措置を行う事により「原発の推進」をより明確にし、本当は原発など必要ないのかもしれないけど「あたかも原発がなければこれだけ電力が不足するんだよ!!」と表現するのかと思っていましたが

今回は中部電力の英断に感謝します。

さてここで言われる「周辺住民」

これについてはいくつもの概念があり一くくりでは表せません。

浜岡原発を抱え、その代わり補助金や雇用等の恩恵がある「御前崎市」

補助金などの恩恵を受けるわけでもなく、事故があった際に被害だけ受けるであろう「半径~100km」以内の地域

中部電力管内であるが、原発事故の際に原発からの被害余波をうけない距離の町

大きく分けるとこの3つになります。

テレビのインタビューなどをみてそれぞれの考えを総合すると

Aに関しては、市長が言うように地元の雇用などを考えて「できれば存続」の考えでしょう。

Bに関しては「被害だけ受けるのはたまらない。原発は万全でないことが分かった以上、止めてくれ」という考え

Cに関しては世論の動向から考えて「停止もやむ負えないんではない?」という少し他人事の雰囲気

私どもの地域は「B」になります。

浜岡原発より60kmほどの位置にある豊橋市に住む私は今まで「浜岡原発」の事についてはさほど知識もなかったですが、今回の福島原発の事を考えると、その防災性に「完全はない」という安全神話が崩壊しました

多少不便があろうとも、危険回避のためには稼働停止してほしいのが本音です。

しかし相手は原発。

テレビのスイッチを切るような「停止」ではないことも分かっています。

今回の「炉の稼働停止」で、どういった効果があるのか逐一説明してほしいです。