背番号42の重み

images1 アメリカのマサチューセッツ州ボストンで起きた爆弾テロ事件。

現在はその原因追及に時間を費やされているようです。

今回の現場から車で20分ほどの場所にメジャーリーグ、ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークがあります。

現地時間4月15日は「ジャッキー・ロビンソンディ」と呼ばれる催しがすべてのメジャーリーグの球場で行われました。

ジャッキー・ロビンソンという人は、メジャーリーグの歴史上はじめて黒人としてメジャーリーグの舞台に上がった人です。

それまで黒人は「ニグロ・リーグ」という黒人専門リーグがあり、白人中心のメジャーリーグとは区別されていました。

それまでに才能豊かな黒人プレーヤーがいたものの偶然が重なり、このジャッキー・ロビンソンという人が初めて黒人としてメジャーリーグに挑戦するという機会を得ます。

チームは当時ニューヨークのブルックリンに本拠地を構えていたドジャース。

もともとここのオーナーはチャレンジ精神旺盛の方だったようです。

しかし当のジャッキー・ロビンソンの役割はかなり重要。

彼が失敗したら、その後に続くものが現れなかったでしょう。

見事ジャッキー・ロビンソンは様々な脅迫や批判に負けず活躍。

その年の新人王まで受賞しました。

彼がいなかったら、その後の黒人選手も、もちろん野茂選手やイチロー選手のようなアジア人のメジャーリーグ挑戦もなかったかもしれません。

その功績をたたえ、彼のデビューした日をジャッキー・ロビンソンデイとし、彼がつけていた全球団永久欠番の「42番」をこの日はプレーヤー全員が着用します。

日本では「42番」という背番号は「死に行く」ような番号であまりつけたがりませんが、日本に来た外国人選手は「42番」という番号が空いているとこぞってつけたがります。

基本的にメジャーリーグではこのジャッキー・ロビンソンディ以外では着用できない番号だからです。

写真はまさに全選手が「42番」をつけている様子。