昨日驚いたことに、柔道オリンピック金メダリスト谷亮子選手が、次期参議院選挙の民主党比例代表として出馬する意向をマスコミに発表しました。
かなりの驚きで迎えられたニュースです。
今回の参議院選挙、自民党からも堀内恒夫前巨人軍監督や、たちあがれ日本より中畑清氏、関西地方で絶大な人気を誇る深夜番組、「探偵ナイトスクープ」で長年アシスタントを務めていた岡部まり氏などたくさんの芸能人、スポーツ選手が立候補する予定です。
けして、その方たちが能力が無いなどと言っているわけではないのですが、今現在の日本の情勢はかなり緊迫した状況になっています。
その状況の中で日本のかじ取りを任せることができるのか?また、本人たちはその自覚があるのか・という事を問いたいです。
ギリシアでは先日暴動が起き、それを契機にギリシアショックと言われる株価下落要因が世界中を一周しました。
現在の日本の情勢は、そのような暴動やらストライキなどが起きない静かな状況ですが、首相が1年交代で変化している、など結果的にみれば世界的に見ればかなりの「政情不安な国」だと思われます。
田村亮子氏の出馬会見インタビューなどを見ましたが、その中で彼女が繰り返すのが
「スポーツを通して・・・・・、スポーツ振興のために・・・・」
など、やはりスポーツの事しか出てきません。
今はそのこと以上にやらなければいけない政策が目白押しです。
景気対策、雇用問題、少子高齢化、防衛問題、年金問題・・・・・。
生活にかかわる政策が問題山積みの中で、彼女は何をしていけるのでしょうか?
また国会議員をやりながら、時期オリンピックも目指すとの事。
田村選手のこれまでの功績は、国民栄誉賞に値するものだと思います。
このまま晩節を汚さずにいこうとすればいけるはずなんですが、こと国会議員になると話は違います。
国民の大事な生命、財産を預かる仕事なだけに、国民の目も厳しいものとなっています。
これはほかの議員にも言えることです。
このような芸能人、スポーツ選手などのいわゆる著名人は比例代表として党の名まえを上位にあげるために利用されます。
また、このような人選をする各党の執行部は、「国民はこのような著名人を出馬させとけばコロッとだまされる簡単なヤツらだ」とでも思っているのでしょうか?
そうであったら、かなり心外です。
このような世の中だからこそ、今まで政治に興味なかった人たちの視線が、政治に注がれています。
その中で国民はより厳しい目で、政治を監視していかなくては?と思います。