ゴールデンウィークに突入するとともに、対ドル為替が1ドル80円を切るという状況が見えました。
この為替が影響してか、日経平均株価も9350円台を推移しています。
加工輸出がメインの日本企業にとって、円高が経済に与える影響は大きいのはもちろんですが、やはりここで見られるのは「市場では円の価値が他国の貨幣に比べてまだ強固である。」という事です。
結局、政府の借金が1000兆円に迫ろうが、その債権者は銀行や郵貯などを通じた日本国民が大半であり、市場はその事を知っているのでしょう。
ギリシャやスペイン、アメリカのように債権を他国に握られると辛いところですが、今のところ日本にはそれがない。
そこに市場原理が働いて、総体的に対ドル日本円が高いままで保たれているのでしょう。
ではそれがデメリットだけかと言ったらそうではないと思います。
経営的に言うと、空前の海外進出、海外の会社買収の好機に当たります。
そこを上手く切り抜けている企業も多いかと思います。
しかしながら一番の問題は「若い男性の海外留学志向が少ない」という事です。
もう日本はグローバル市場の中に入っています。
就職だけでも、競争相手は日本人だけでなくなってきます。
これからはより語学力が必要となる世の中になるでしょう。