先日から何度か見たニュースなんですが、「インドネシアでタバコを一日40本近く吸う子供がいる」という話題が上りました。
まさか、そんな・・・と思いながら動画などを見たんですが、これが本当の出来事なのです。
映像では2歳児なのかどうかまではわからないのですが、子供であることには間違いない。
その子が、しっかりタバコをふかしているのです。
びっくりしたとともに、落胆しました。
もちろんインドネシアの喫煙に関する法律は知らないのですが、この映像を撮っている大人たちは、明らかに彼の喫煙を見逃しています。
また笑って眺めていたりしている始末です。
いくつかの海外ニュースでも流れていたので、彼のもとには、私が見たメディア以外にもいくつかの取材があったのでしょう。
その中で嬉々として彼を見守る大人たち。
もし2歳児でなくても、彼本人でタバコを吸う事を覚えたとは思えません。
誰かしら大人の手ほどきがあったはずです。
タバコというのは、健康との因果関係はそこまで明白ではないものの、「煙を吸う」という行為自体、どの国の文化も関係なく健康被害を起こすことはある程度予想できるはず。
「もしかしたらこの子の周りの大人たちが、取材目当てでタバコを手ほどきしたのではないか?」
と邪な想像もしてしまいます。
裕福になった日本では考えられないですが、世界の貧しい国ではまだ自分の子供をこのように商売の道具として扱う人たちがいます。
すでにその感覚の中で暮らしていない私には、想像ができない世界ですが、はたしてこれが「貧しいからしょうがない、彼らが悪いのではなく、貧しさが悪いのだ」という結論に結び付けてよいのでしょうか?
考えさせられる出来事です。