トヨタ自動車がラスベガスのモーターショーで最新の車「レクサスLS600h」を発表するようです。
この車の特徴はレーダーとカメラ、そして周囲を察知する各種センサーなどを搭載し、歩行者や他の自動車との衝突を回避し、詳細な電子地図情報に基づいて道路の走行レーン、
信号なども感知することができるというものです。
簡単に言うと「運転手不在でも通りを走る車」というようなものです。
この手の車は、危機感知での自動ブレーキシステムの車は発売されていますし、インターネットの大手検索会社グーグルも技術開発しています。
自動ブレーキシステムの車は乗った事ないのですが、こういった重大な運転部分を自動車に任せると言うのはなかなか恐いモノです。
もちろんCMのように、「その車に乗った人はブレーキを踏まなくて良い」という事ではなく、普段はブレーキを使うが何かしらのヒューマンエラーでブレーキを踏みそこなった場合、車がカバーしてくれる」という技術のはずです。
そこは今までの「人間のみ」での事故回避に比べ、「人と車」という2段階の事故回避システムなので、意味があるように思えます。
トヨタ自動車やグーグルが開発中のシステムは更にその上を行くシステム。
これ以上運転が楽になっていく世界は、運転手の技術低下も懸念されるような気がします。
昔はマニュアル車しかなかった車が、最近ではほぼオートマチック車。
いわゆる「オートマ限定」という免許も存在し、運転手免許の取得ハードルは下がりました。
しかしそれと共に「ペダルの踏み間違い」や、「高齢者の事故」も付随されているような気がします。
マニュアル車であればブレーキと間違え、アクセルを目一杯踏んでも「エンスト」するか、クラッチを踏んでいればアクセルの空回りです。
オートマ車だとブレーキをかけるべき場面で、一気に加速です。
オートマ車の運転があまりにも容易であるため、高齢者もなかなか免許を手放す決意も揺らぐところです。
個人的には、車の運転に関しては一定の「運転手の技術」を必要とするマニュアル車が最も事故の起こしにくい車体であるような気がします。
狭い路地に「信号のある四つ角」と「信号のない四つ角」
どちらが事故が起きやすい?という統計では「信号のない四つ角の方が事故が少なかった」という統計もあります。
運転手が自分で慎重になったからだ、と結論付けされていました。
やはり結局は神経を張った運転でこそ、事故が少なくなるという結果なんですね。
しかし機械化も決して悪い事ではありません。
たとえば「バック時の速度リミッター搭載」などは一つのアイデアでしょう。
バックに速度は本来必要のないモノです。
運転が楽になっていく事は本当にありがたいモノですが、気を付けるべきはやはり運転手の運転レベル維持がもっとも大切なものでしょう。