先日のニュースで「電子ブック抱えるアメリカ・アマゾン社が一定の条件を得た書籍について、著作者への印税を35%から70%へ引き上げる」ということを発表しました。
一定の条件・・・これには、書籍の販売価格が2,99~9,99ドル(日本円で約270円~900円)の本で、紙の書籍での20%引きである、という条件らしいです。
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電子ブックとは、写真のように「本を電子化し、書店などに買いに行かずに自由にダウンロードして楽しめる」という次世代の端末です。
たとえば、上記のニュースにあるアマゾン社の電子ブック「キンドル」は、書籍のダウンロードにおいてパソコンを経由する必要がなく、そのキンドル本体が携帯電話回線を利用して本をダウンロード(回線利用大はアマゾン社が負担)という事らしく、注目を浴びています。
キンドル登場時は、
・キンドル自体が高い
・読み終わった本を他人に貸すことができない
・中古販売ができない
・故障したら、今までダウンロードしたものの記録が抹消されてしまう可能性もある。
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などの理由で販売が伸び悩んだものの、後継機「キンドル2」ではいくつかの改善点を克服し、徐々にシェアを拡大しているようです。
何よりも大きかったことは、この「キンドル」が、書籍をデジタルへ・・という新しい可能性への門戸を広げたことです。
今はまだ、異端かもしれませんが、これからの拡大しだいでは標準になっていく可能性もあります。
さらにキンドルは戦略としてさくほどの「著作権者への印税を35%~70%」を発表し、著作者の囲い込みも始めました。
条件として販売価格も書籍の2割り引きくらいですが、印税も2倍になっているので、著作者としては、「安く読んでもらえ、さらに見入りも良い」ということでよい事尽くめ。
深刻なのは、既存の紙媒体での管理を請け負っていた「出版社」と、書籍の販売をしていた「本屋」です。
アマゾンのビジネスプランだと今までのように出版名社を通さなくて良く、その分ういたお金を購読者と、自分に配分できます。
本屋さんは、現在ですらインターネットでの書籍購入が増えてきた中、さらに追い討ちの様相です。
私個人的には、まだ「液晶画面で本を読む」という行為が集中力を欠きそうで、慣れが必要だと思うのと、本屋さんでブラブラしながら、目標であった本でないものを衝動買いすることもあります。
その分まだまだ電子ブックの恩恵には預からなさそうな気がしますが、2年後には分からなくなっている現代のスピードです。
まだ日本語版が完備されていないようなので、本好きの私は日本語版が出たら、一度手にとって見て、その次世代の書籍の形を感じてこようかな?と思います。
金額的にはメリットも大きいですから・・・。