先週末に、韓国のアシアナ航空が、アメリカのサンフランシスコ国際空港で着陸に失敗炎上し、2名死亡、180人近くが負傷する大事故がありました。
今回は2名亡くなってしまったものの、180人以上がなんとか命を取り留めたようです。
実際の飛行機事故の原因究明は、これからだと思いますが、これからのためにもしっかりと事故原因の究明をしてもらいたいと思います。
さて、ひとたび飛行機事故が起こるとこのような大惨事になりますのでどうしても「飛行機=怖い」という印象を持たれがちです。
しかしこのような国際便の飛行機関わらず、世界ではたくさんの飛行機が毎日飛んでいます。
「飛行機=先進国」というイメージではなく、「後進国こそ陸上輸送に時間がかかるため、飛行機」というところもあります。
現在赴任中のアジア最貧国の一つと言われるバングラデシュでも、民間航空会社が2~3社毎日飛んでいます。
国土は北海道の2倍もいきません。
首都ダッカから第二の都市チッタゴンまで行くのに、列車だと7時間ほど。
飛行機だとわずか30分~45分程度の飛行時間です。
多忙なビジネスマンは、飛行機を使うのも分かりますね。
もっと顕著な例が、これもまたアジア最貧国のネパール
ほとんどが山岳地帯にあるネパールはバングラデシュ以上に陸上輸送に時間がかかるのかと思います。
飛行機会社が5社程度あり、まさに「国民の足」という意味合いで使われています。
一度首都カトマンズから、第二の都市ポカラまで飛行機に乗りましたが、バスなどで行くと7時間ほどの行程が、飛行機でわずか30分。
1社が1日につき3本ほど飛ばしている人気路線です。
飛行機内は両側1列席が15席ほど。
およそ30名程度の乗客に、一応の客室乗務員1人。
パイロット2名という形で乗り込みます。
30分ほどの飛行でポカラ到着。
そこからすぐ給油に入り、カトマンズに戻ります。
これを日に3往復。
という事は、どこかで遅延が起きたら、すべての行程が狂うわけです。
後進国での国内飛行はこのようなものが多く、時間通りに飛びたい場合は「第一便に乗れ」これが鉄則です。
飛行機事故は本当に怖いものですが、世界ではこのように何千もの飛行機が毎日飛行しています。
ぜひ事故のないように、安全飛行を心から願っています。