現在、イオンが仕掛けた「Nexus 4」による格安スマホが好調のようです。
今までは「DoCoMo」「ソフトバンク」「au」の三大キャリアが引っ張ってきたスマートフォン業界もだんだん変わってくる息吹を感じます。
今までもこのブログで何度も訴えてきましたが、日本の通信料金の高さは「異常」とも思えるレベルです。
たとえば1台のスマートフォンで、その能力を十分に発揮できる「使い放題プラン」で考えると月額8000円近くなり、年間では10万円近くの浪費になります。
「そうであれば制限のあるプランにしたらいいじゃないか」というのが三大キャリアの意見だと思いますが、そうであればスマートフォンにする意味がない。
「では万全なスマートフォン機能を維持するのは、これだけ払ってもらうしかないね」というのは企業のおごりだと思っています。
現在スマートフォンの勢力図では3GからLTEの時代に来ています。
それにより、スマートフォンの月額料金も3000円近い値上げになっています。
私個人では3Gでも十分使えるのですが、すでに3大キャリアの店頭ではLTE規格に即した本体しか販売していません。
3G機種で維持するためには「中古機種」を購入するしかなくなっています。
選択肢が狭まられているという事です。
またプラン変更に関して融通性がない、これも問題だと思います。
先日、日本に来た外国人に対して「日本のおもてなしではないところ」というアンケートがあり、「街中にWi-Fiスポットがない」という声がありました。
たしかに海外に出かけるたびに思うのですが、日本のWi-Fiスポットの少なさは先進国の中でも際立っています。
こういう所にも、通信料の高さに伴った設置の費用対効果が少ないためでしょう。
すでに多くの国ではSIMカードと携帯本体は切り離されたビジネスモデルです。
日本もだんだんとその動きが見えていますが、まだまだ先は長そうです。
とにかくこのような「格安スマホ」とともに業界の勢力図の刷新があれば、といつも思います。