ギター製造における二大巨頭、「フェンダー」「ギブソン」のうち「ギブソン社」が州裁判所に破産宣告を申し出た、というニュースが流れました。
上記「フェンダー」「ギブソン」は、ギターを弾いた事のない方も「どこかで聞いたことのあるような名前」だと思われるほど、ギター業界では巨人のうちの1社です。
車で言えば「フェラーリ」みたいなもの。
なぜこのような名門メーカーが破産宣告まで陥ったのかというと「無理な他社買収における債務返済」「売り上げの伸び悩み」という2つの要因が報道されています。
その2点のうちに大きいのは「無理な他社買収における債務返済」だと言われています。
これは想像するには容易な事であり、どれだけ本業が充実してようが、身の丈にあった買収を仕掛けなければ、やはりお金をかける事ですので、無理がたたることはあるでしょう。
気になるのは「売り上げの伸び悩み」です。
これは細かい売上推移が分かりませんので、なんとも言えませんが、果たしてこのような名門メーカーでも「売り上げの伸び悩み」があるのでしょうか?
ネットでの論評の中では「ネット技術が進歩して、ギターなどがいらなくなってきた」というコメントもみましたが、「ギター」がなかなか「ネットアプリ」に置き換わるとは思えません。
「シャネルのバッグ売り上げがネットの発展で売り上げが落ちた」というくらい無理な論法のように感じます。
「ギブソンのギター」というと「好きな人は好き」という世界であり、なかなか価値観は衰えないように思えますが、本当のところはどうなんでしょう。
やはり思うところは「ギター人口の減少」と「費用対効果の再認識」というのが、可能性があるような気もします。
現代音楽においては、音楽演奏にしてもギターの必要性もなくなっているし「ギターヒーロー」も昨今「流行おくれ」という感覚なのでしょう。
また「1台20万円」などという高価な価格帯は、初心者にとってなかなかハードルの高い価格帯になるような気がします。
そういうところから、売り上げは徐々におちてきたと思いますが、やはり破産の第一要因には結び付かないとおもいますので、やはり根本原因は「無理な買収行為」でしょうね。
一ギターファンとしては、残念な気もしますが、まだまだギブソンのネームバリューは衰えていませんので、また素晴らしいギターを作ってもらいたいです。